スウェーデン発コミュニケーション的療法
ハプティックセラピーはスウェーデンで開発されたマッサージの手法で、「タクティール・マッサージ」や「タクティール・タッチ」など呼ばれることもあります。SQC日本ハプティックセラピー協会では、Berit Cronfalk(ベーリット・クロンファルク博士)が、ヨーロッパを代表する医療研究機関、ストックホルムのカロリンスカ医科大学カロリンスカ研究所にて、研究した手法と理論を採用しています。
ベーリット博士は、人と人のコミュニケーションや様々な場面での療法的な手法である「ハプティックセラピー」として、実践と普及に携わっています。
ハプティックセラピーの効果
ハプティックセラピーでは精神面・身体面にポジティブな効果が期待できます。
・安心と信頼
・痛みの緩和
・ストレスの緩和
・不安症状の改善
・リラックス効果
・吐き気の軽減
・腸の機能の向上(便秘改善等)
・傷の治りの改善
●穏やかさ・安心感・意識向上をもたらす施術
ハプティックセラピーとは一般的な筋肉の疲労回復を目指したマッサージと違い、筋肉を強く押すのではなく、主に手や足、背中など皮膚を撫でるように柔らかくマッサージし皮膚と皮膚を通してコミュニケーションを図るものです。また施術を受けた後には、オキシトシンの分泌により、穏やかさや安心感を得られます。
●QOLの向上
受け取る側と行う側との間に、親密感と信頼感をもたらすことから、特に認知症や障害を持つ人など周りとのコミュニケーションに困難を抱える人には、「自分が慈しみを受けている」、「今、人に認められている」というポジティブな感情を生み出すことができるのです。結果、その人自身の自意識の向上はもろより、日常的な生活のQOL(クオリティオブライフ)の向上に繋がります。
●睡眠の向上・整腸効果
睡眠の向上や便秘の改善に見られるように身体的な機能にも働きかけます。
●触覚神経の刺激
触覚神経が刺激を受け、自分の身体領域を確認・認識することにも繋がります。
●幅広い分野で実践されています
このメソッドがスウェーデンで認められてから様々な高齢者施設で認知症ケアにこのメソッドが活用されるようになりました。スウェーデン国内で10,000人を超える看護師や介護士、学生などがハプティックセラピーセミナーを受講し、今では高齢者ケアだけではなく障害者ケア、医療機関、学校での児童ケア、家庭での親と子のコミュニケーションなど幅広い分野でもこのメソッドが活用されています。
ハプティックセラピー の実施例については、下記のリンクにてご紹介しております。