ストレス軽減と幸福感のアップ
スウェーデン人の医学博士、ウヴネース=モーベリ(Uvnäs-Moberg)の研究では、オキシトシン・ホルモンが心身の鎮静化の効果を持っていることを示しています。オキシトシンは、触覚神経の刺激により、脳下垂体で分泌されていると言われています。そして、分泌されたオキシトシンは、血液中に流れ、安心感と信頼感を生みだす効果を与え、「気分が向上する体験」を生みだします。つまり、オキシトシンは、ストレスを軽減し、痛みを緩和することに役立ちます。
オキシトシンは肌の触れ合い、心と心の触れ合いによって多く分泌されることが近年の研究で分かってきています。それゆえ、オキシトシンは「幸せホルモン」、「愛情ホルモン」などと呼ばれることも多いのです。
様々な調査で、福祉施設や在宅ケアでの利用者が、ハプティックセラピーに優しく肌に触れられることにより「安心できる手にゆだねられている」という感情を引き起こし、ハプティックセラピーを行う職員への信頼感情が生まれることが示されています。
ハプティックセラピー によって、このような嬉しい効果を与えてくれるオキシトシンの分泌を促進することができるのです。